今回は介護離職についてです。
厚生労働省の調査によれば、介護離職は2010年から増加傾向にあり、
2020年に「介護・看護」を離職理由に挙げた人は約7万1千人いるという結果が出ています。
また、その7万1千人のうち、
その約5万3千人(75%近く)を女性が占めているという現状も明らかになり、
「介護は女性」という固定観念も同時に問題視されています。
介護離職は、もちろんそれ自体が間違った選択というわけではなく、
介護に集中しやすい環境が整ったり、介護の費用軽減が期待できる一方で、
離職による収入の低下や再就職の問題、
また、生活が介護一色になることに対する精神的なストレスなど、
人生を大きく左右する深刻な社会問題として認識されています。